そういやWeb2.0ってなんですかね。

Web2.0という文字自体が何を指し示しているのかいまだにわかっていな
い私はその言葉が出てくると妙な警戒感を覚える。


個人的にはWebというメディアと人々との付き合い方や、接触機会が爆発
的に増えることによってそれまでのWebの仕組み自体を変節させていく
流れを示しているのではないかと思っている。変節であって、それは必
ずしも発展的なものではないと思う。使う人が増えることは必然的に使
えない人を増やすことにもなる。従って提供されるアプリケーションの
ユーザビリティは向上する方向で開発が進む。しかし、それまではユー
ザのメディアリテラシがある程度期待されていたために看過されていた
問題が顕在化し始める。ここにあるのはユーザレベルの低下という問題
になるだろう。端的に言えば、2000年頃は日本語における一次技術情報
サイトという側面を一部持っていた2ちゃんねる電車男やらなにやらで
流入した人との軋轢を生んだり、mixiのコミュニティがそれまでのネチ
ズン(なんて言葉あったね、いつ使ってんだって感じだけど)のメイン
ストリームとの軋轢が生まれたり…まあ後者はITmediaの妙な釣り記事な
とこもあったけど。同感してる人もいたということでそれっぽいものは
あるんじゃないかなと。
膨大な情報の海をさまよう人が増えていく傾向が強まるために、それま
での仕組みをよりよくしようという働き、そしてそれを使う人がだんだ
んとメディアリテラシというものを意識していく流れ。
これをしてWeb2.0と呼ぶのではないかと思うのである。基本的にはより
よい方向にしていこうという方向性の定まらない何かがあるとは思うが、
発信者がどうって話ではないと思うのだ。
と、つい書いてしまったのでAmbient Findabilityを読み直してみようかな。
Web系の人、デザイナーにせよ、プログラマにせよ。ユーザも読んでみる
といいと思う。名著。