梅田望夫さんの就職活動学生に向けたっぽいエントリーなど読んで。

好きを貫けというが、好きなものがその時点で見つかっている、
もしくは自分なりにこうである、というのが固まってる人の方が
少ないと思うんだ。だからこそ悩むこともあるだろうし、あれや
これやなんとなくやっているところもあるだろう。自分がこれだ
と思うことが本当に自分の好きなことかどうかなんて社会出て一
応そろそろ6,7年という中堅ぽいやつでもわからないわけで。わ
かってないのは私の努力不足やら見識の甘さなんかも原因にある
かもしれないけど、なんにしてもその都度これじゃないか、あれ
じゃないかと悩みながら試行錯誤して生きているわけで。



働くことが負けならどうしようもないけど、基本的に飯食ったり
するためには一般的に働くことが必要なので、働かないという選
択はいつかやれるといいな程度に収めておく。その上でどんな風
に働いていきたいかを考えてみる。


問題は自分がどうありたいと考えて方向性を決めていくかという
ことなので、最初からこうしろってのは何か違うような気もする。
大企業だからどうとかって話ではなくて、社会における一個人と
して、ビジネスパーソンとしてどんなプレイヤーになっていきた
いのか、人間としての本質をどこに定めるのかという話が問われ
るのではないだろうか。


仕事の進め方とか取り組み方は良くも悪くも最初の会社の方法に
決まってしまうことが多い。それを認識した上で、その枠組みを
超えて別の見方をちゃんと持てているかというのが一個人として
の社会に出てからの努力であり、その上で会社内での仕事もこな
していけるようにするのが会社員としての努力だろうと思う。そ
ういう日々の活動を通して、なんとなくぼやけて見えてくるのが
自分のあり方であるはずで、そこをいかに強く意識するかどうか
で社会生活のあり方が変わってくるのではないだろうか。タイム
リーなエントリーでついつい悩んでいる時によくわからないけど
頑張ろう、と思える学生もいると思うが、そのよくわからなさを
もう少し考えてみた方がいいと思う。梅田さんの言っていること
はあくまで日本向け、しかもステレオタイプ化した日本社会に対
しての言及であって、個々の就職活動している人が思うところの
実情に即しているかどうかはわからないと思う。